連続企画「奈良少年刑務所の心をつなぐ」開催中

【奈良少年刑務所の心をつなぐ】…奈良少年刑務所は、建物は保存されるものの、更生プログラム等は継承措置がないまま廃庁に。どんなケアが行われていたのか?若者の立ち直りを見守ってきた人々の気持ちは? “塀の中”の実践事例を共有し、継承を図り、また広く社会と犯罪との関係について考えていく連続企画です。


⑲こども支援・おとな支援・じぶん支援〜自分が大好きな大人になるために
2019年4月14日

講師:乾井智彦(元奈良少年刑務所教育官)
https://www.facebook.com/events/2275887546017562/
奈良少年刑務所で2007年から足かけ10年間続いた絵本と詩の教室「社会性涵養プログラム」は、刑務所の教官である乾井智彦先生と竹下三隆先生とともに作ってきたものでした。最初から最後まで、ずっと一緒だったのが乾井智彦先生。奈良少年刑務所廃庁の後は女性のみを収容する和歌山刑務所に転勤。3月に定年を迎えられます。今回は、乾井先生をお招きして、お話ししていただきます。


⑱元刑務官が語る刑務所の実態〜更生教育から死刑まで
2019年3月17日

講師:坂本敏夫(元刑務官・ノンフィクション作家)
https://www.facebook.com/events/2915190611839773/
坂本敏夫さんは1967年から1994年まで27年間、刑務官として各地の刑務所に勤務。
退職後は体験をもとに本を執筆し、ノンフィクション作家として、また映画などの刑務所シーンの監修者としてご活躍です。
2010年に東京拘置所死刑場がメディアに公開されたのを機に『実録死刑囚』を上梓、2011年からは死刑反対を表明なさっています。
現場にいらした方だからこそお話しいただける刑務所の実態、死刑執行の実際などについてうかがいます。


⑰あなたのままで百点満点 自己肯定感を育てる親子関係のつくり方
2019年2月17日

出演:長谷川満(家庭教師システム学院代表)
https://www.facebook.com/events/320350492136436/
長谷川満さんは兵庫県加古川市の家庭教師派遣会社「家庭教師システム学院」の代表。いわゆる「できる子」の学業成績をのばすだけでなく、不登校や発達障害など、学校や学習になじめないでいる子どもたちについても数多く指導し、状況を改善しています。「子どもを変えるのではなく、子どもを見る親の視点を変える」ことで、子どもたちが本来持っている力を引き出すのだといいます。
さらに「まずは親への教育が必要」と、2006年からは「ペアレントセミナー」を主宰。講師として数多くの講演をなさっています。
奈良少年刑務所の「社会性涵養プログラム」でも重視された、「子どもの自己肯定感」をいかに育てるかについて、経験からお話しいただきます。


⑯そんな親なら捨てちゃえば?〜虐待サバイバーたちの声に耳を傾ける
2019年1月20日

講師:松戸さち子(出版社「dZERO」社主)
https://www.facebook.com/events/1043697535807434/
1994年、福井県丸岡町の『日本一短い「母」への手紙 一筆啓上』が100万部を越えるベストセラーになりました。しかし、その陰で、親への感謝と賛美の言葉になじめない人々が数多くいました。それは、虐待されて育った子どもたち。親を憎んではいけないのか、親を愛せない自分はダメな人間なのか。「親を敬い愛するのは当然」という世間の風潮は、彼らをさらに追いつめました。
そんな“虐待サバイバー”たちの声を集めた『日本一醜い親への手紙』(メディアワークス刊)が発表されたのは1997年のことでした。それから20年後の2017年、虐待問題へのとりくみが十分に社会化されないなか、新たに刊行されたのが『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』(dZERO刊)。親に虐待された人々から「親への手紙」を募り、100名分を収録した本です。
dZERO社主の松戸さち子さんを迎え、出版の経緯や反響などうかがいます。奈良少年刑務所の収容者にも、虐待に由来する「生きづらさ」を抱えたままの者が数多くいました。虐待の問題について、あらためて知る機会にしたいと思います。


⑮社会性涵養プログラムとはなんだったのか
2018年12月16日

講師:細水令子(京都工芸繊維大学カウンセラー・元奈良少年刑務所統括官)
https://www.facebook.com/events/1068795743313129/
奈良少年刑務所で2007年から足かけ10年間続いた絵本と詩の教室「社会性涵養プログラム」は、矯正教育畑を歩んできた細水令子統括官が、長年温め、企画してきたものでした。刑務所の中でももっとも困難を抱えている人々のために、どのような教育プログラムが適切であるか。絵本や詩、美しい言葉で心を耕すには、どうすべきか。前半は、その理念と実践についてうかがいます。後半は、更生教育の中で出会ってきたさまざまな女性についてお話しいただきます。


⑭更生に携わり30年 保護観察官の想い〜さまざまな少年に出会って
2018年11月25日

講師:浦野浩昭(京都保護観察所長)
https://www.facebook.com/events/440291626494353/
京都保護観察所長である浦野浩昭さんに、さまざまな事例の紹介とともに、保護観察の現場での思いを自由に語っていただきます。


⑬法務大臣政務官の席から見てきた日本の行刑政策
2018年10月21日

講師:中村哲治(元法務大臣政務官・衆院議員・参院議員)
https://www.facebook.com/events/1857613950989215/
鳩山内閣と菅内閣で法務大臣政務官という大役を務めた中村哲治さんに、わが国の行刑政策についてのお話をうかがいます。


⑫奈良少年刑務所は一大職業訓練所だった〜“塀の外”より高かった資格合格率
2018年9月16日

講師:田中睦(元奈良少年刑務所IT講師)
https://www.facebook.com/events/478730002592908/
奈良少年刑務所は、一大職業訓練所でした。1964年には少年刑務所としてはじめて総合職業訓練施設に指定、社会復帰のためにさまざまな職業訓練を実施。各種資格も取得できました。時代による変遷をへて、最終的には14種目がおこなわれていました(理容科・電気通信設備科・建築科・クリーニング科・介護福祉科・内装施工科・情報処理技術科・ビルハウスクリーニング科・農業科・溶接科・ビジネススキル科・木工科・金属科・印刷科)。
今回の「心をつなぐ」は、このうち情報処理技術科の指導を担当していた田中睦さんのお話です。難関として知られる国家資格「情報処理技術者試験」に向けた指導では、一般の合格率が2割台のところ、田中さんの教室では5割を超える合格率を誇ったといいます。分数ができないような子もはいってくるのに、なぜそんなに伸びるのか。驚きの指導の実際や、外部講師からみた受刑者や刑務所のようすについてうかがいます。


⑪奈良少年刑務所詩集・みんなの朗読会
2018年8月26日

出演:朗読で参加のみなさま
https://www.facebook.com/events/207571849759982/
今回の「心をつなぐ」はオープンマイク。『空が青いから白をえらんだのです』『世界はもっと美しくなる』2冊の奈良少年刑務所詩集で受刑者の詩に感動なさった方、ぜひ参加して朗読し、その感動を語ってください。朗読は希望者先着10名さま。お早めにお申し込みを。聞くだけの方も歓迎です。


⑩仲間がいたから離脱できた!〜アル中で入院48回、しらふへの生還
2018年7月22日

講師:渡邊洋次郎(介護福祉士)
https://www.facebook.com/events/1781448555208828/
渡邊洋次郎さんは現在42歳。依存症との壮絶な戦いを経て、お酒や薬から「離脱」して丸9年になる。
かつて薬物とアルコールに依存し、離脱のための自助グループにも顔を出したが、離脱することはできず、入退院を繰り返した。30歳までの10年間で、48回も精神病院への入退院を繰り返し、窃盗で刑務所へ。父親の死に目に会えなかったことが、大きな後悔となった。
33歳で刑務所から出所後、自分の無力を認め、再び自助グループに参加するようになってはじめて、回復への道を歩むことができた。周囲から見放され、自分ですら自分を見放したくなるような絶望の人生を変えたのは、何だったのか。体験からお話しいただきます。


⑨真相究明への願い〜ある海外未解決殺人事件・遺族の声
2018年6月17日

講師:船木洋志(殺人事件被害者遺族)
https://www.facebook.com/events/167214547256217/
殺人事件被害者の遺族は、事件で心に大きな傷を受けるだけではなく、“世間”によってさらに深い傷を負わされることがあります。ことに未解決事件である場合、その痛みははかりしれません。日本では、犯罪被害者や被害者遺族への支援が充分とは言えません。「加害者を支援して、被害者の人権はどうなるのだ!」という声も大きく、加害者の更生に不可欠な社会的支援を阻む原因にもなっています。
船木洋志さんは、26年前にアメリカでお兄さまを殺され、事件は未解決のままです。当事者からの貴重なお話を伺います。


⑧人間だれもが弱い存在〜安全な社会を作る福祉の網の目
2018年5月20日

講師:須川浩一(社会福祉法人いづみ福祉会)
https://www.facebook.com/events/1981995342116226/
弱さを抱えずに生まれ育ってくる人間はいません。大半の人は、その「弱さ」に適切な支援があったからこそ、「弱さ」は「障害」にならず、また「犯罪」に結び付かずに生きていられるわけです。支援からもれたからこそ、追い詰められて犯罪を犯さざるを得なかった、ともいえます。多くの犯罪の原因は「人間の弱さ」。人間の本質は「性善説」でもなく「性悪説」でもなく「性弱説」ではないでしょうか。
私の仕事から見える障害児・者や犯罪者(触法障害者)や非行少年の現実、支援システム、障害や犯罪をどのように分析すればよいのかを整理するためのシンプルなモデル、防犯や非行防止対策の都市伝説、犯罪に結びつく心理的な特性など、話をしたいと思います。


⑦「詩は心の鍵」〜ホリスティック教育から見た社会性涵養プログラム
2018年4月28日

講師:成田喜一郎(元東京学芸大学大学院特命教授)
https://www.facebook.com/events/542513022783193/
奈良少年刑務所で十年間行われた独自の更生教育、社会性涵養プログラム。その普遍的価値と、ご自身の研究テーマ「ホリスティック教育」との関連に着目した成田喜一郎さん。社会性涵養プログラムを学問的に位置づけようと、刑務所内の授業にも自ら参加して研究を進めようとした矢先、奈良少年刑務所が廃庁となり、中断を余儀なくされました。
その研究を再開なさるという成田さんに、これまでの実践と、奈良少年刑務所で培われてきた教育プログラムの今後の展開の可能性について伺います。
成田さんのギターと歌もあります!


⑥『犯罪と非行』100枚の表紙〜デザイナー平野湟太郎の仕事
2018年3月25日

講師:平野湟太郎(平野湟太郎デザイン研究所)
https://www.facebook.com/events/1010478925770181/
犯罪や非行を犯した青少年に対する各種支援、また犯罪や更生保護についての研究を行ってきた、旧日立みらい財団。その機関誌『犯罪と非行』終巻までの14年間、50号にわたって表紙写真を撮ったデザイナーの平野湟太郎さんに、さまざまなお話を伺います。
平野さんは2010年に東京・代官山から事務所ごと奈良に移転した、吉野町在住の世界的デザイナーです。東京国立博物館法隆寺館や国立国会図書館関西館のサインデザインを担当。奈良では東大寺の仕事や「珠光茶会」のデザインも手がけています。東京時代には、寮美千子の泉鏡花賞受賞作『楽園の鳥』の装丁も。また『犯罪と非行』の表紙には、奈良少年刑務所が何度も登場しています。


⑤奈良監獄の煉瓦はどこから?〜女・こども・没落士族・囚人たちが作った煉瓦
2018年2月11日

講師:山岡邦章(関西煉瓦流通研究所所長・岸和田市教育委員会)
https://www.facebook.com/events/178674559381562/
旧奈良監獄/奈良少年刑務所は、明治41年に作られた名煉瓦建築です。囚人たちが自分たちで煉瓦を焼いたと言われていますが、詳細は不明です。また調査により、塀には堺で作った煉瓦が使われていることもわかりました。
関東大震災の起きた大正12年以降、煉瓦建築はほとんど作られなくなり、廃れてしまいました。かつて、一世を風靡した煉瓦。関西には、堺や岸和田に大きな煉瓦製造会社がありました。
煉瓦の研究をなさっている山岡邦章さんをお招きして、煉瓦産業がどのような役割を果たしたのか、どんな人々がその労働に従事したのか、明治の煉瓦が背負った日本独特の宿命について、お話をお伺いします。


④SOSを出せなくて〜依存症への落とし穴
2018年1月21日

講師:倉田めば(大阪ダルク・ディレクター)
https://www.facebook.com/events/111713416270714/
倉田さんは、薬物依存者のリハビリ施設・大阪ダルクで、自らが薬物依存症から回復してきた経験を踏まえながら、支援や相談を行なっています。人はなぜ依存症になるのか? そこからの回復の道は? 「ダメ。ゼッタイ。」の標語が、どれだけ依存者の回復を妨げているか。薬物依存について知れば知るほど、世間の常識とは違う、真の回復への道が見えてきます。「依存できる場ができて初めて依存症からの回復が始まる」を掲げるダルクでの実践をもとに、お話しいただきます。


③歌が救ってくれた〜覚醒剤とガンからの生還
2017年12月24日

講師:青木ペイ釣ケイスーケ(ミュージシャン)、いちもとみつる(ミュージシャン)
https://www.facebook.com/events/155451288539434/
「奈良少年刑務所の心をつなぐ」第3回は青木ペイ釣ケイスーケさんのクリスマス・ライブと、オープンマイク。
前半は「ペイ釣&ザ・ヒロポンズ」の歌と青木さんのお話を、後半は「奈良少年刑務所詩集」のなかから、みなさんの好きな詩を選んで朗読していただくオープンマイクです。
青木さんは、20代初め、覚醒剤の使用で奈良少年刑務所に服役しました。パンクロックへの憧れから、ヤバイ薬に手を出したといいます。現在は薬物から離脱して、ミュージシャンとして活躍中。その魂のある渋い歌声に、わたし(寮美千子)は一発でノックアウトされ、ファンになってしまいました。「心をつなぐ」のシリーズに歌のボランティアで友情出演していただきましたが、もっと聞きたい!という声も大きく、青木さんのライブとお話の会を企画しました。
奈良少年刑務所時代のお話や、どのようにして薬にはまっていったのか、どのようにして離脱できたのかについても、お話ししていただきます。青木さんは、昨年暮れ、ガンで医師から余命宣告を受けましたが、現在元気に闘病中。歌うことが生きる力に。みなさん、ぜひ応援してください!
後半のオープンマイクは、時間のある限り、どなたでも参加できます。以下の2冊のなかから選んで朗読してください。
『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』『世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集』
どんな方が、どの詩を選んでくださるのか、楽しみです。
心の熱くなるクリスマスイブを!

⇒NHK報道の動画 2018年1月31日


②「ぼくのミルクは缶コーヒーだった」〜加害者になる前に被害者だった
2017年11月26日

講師:小暮芳信(NPO法人釜ケ崎支援機構職員)
https://www.facebook.com/events/1952817385041380/
「奈良少年刑務所の心をつなぐ」第2回は「加害者」の立場だった方にお話を聞かせていただきます。
講師は、小暮芳信さん。詐欺グループに加わり、免許証偽造の罪で服役しました。彼が偽造した免許証があまりに精巧だったため、その後、免許証にICチップが組み込まれたという逸話の持ち主。なぜ、ぬきんでた能力を社会に生かせず、詐欺グループに加わったのか。その背後には、筆舌に尽くしがたい過酷な生育歴がありました。
また、服役した官民協働刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」(島根県浜田市)で受けた更生教育についても語っていただきます。
重大犯罪の背景と更生教育の価値について考える、貴重な機会となるでしょう。
今回も前回に引き続き、青木ペイ釣ケイスーケさんを特別ゲストにお招きし、歌っていただきます。青木さんは奈良少年刑務所の卒業生。現在はミュージシャンとしてご活躍中です。お楽しみください!


①北風と太陽〜心を開いた詩の教室とは?
2017年10月22日

講師:竹下三隆(元奈良少年刑務所教育官)
https://www.facebook.com/events/1741996396104958/
奈良少年刑務所で、寮美千子・松永洋介とともに「社会性涵養プログラム」を作り上げてきた元教育官の竹下三隆さんに、更生の本質についての話を伺います。
奈良少年刑務所で足かけ10年続いた「社会性涵養プログラム」の詩の授業は、少年たちの心の扉を開く成果を上げ、注目されてきました。これは、刑務所の教官と外部講師らが手探りで作りあげてきたものです。その方法論の核を提示したのが当時の教育官で臨床心理士の竹下三隆先生。「北風より太陽」というこのプログラムの本質について、外部講師だった寮美千子・松永洋介を交えて話を伺います。
「かくあるべし」という規範意識を脱ぎ去って、自由になること。別の自分に変わる必要はなく、本来の自分に戻ること。身につけてきた鎧が、実は自らを縛る重荷だったかもしれず、それを脱ぎさると、自由でしなやかな世界が広がっているということ。いまを生きるヒントのたくさん詰まったお話が聞けると思います。