制作環境とHTML

2000年1月18日

コンピュータ環境

IBM PC Stream 5538−VWD
“グリーンPC”の流れを汲む液晶デスクトップのさきがけ。メモリは最大容量の24MBまで増設してあります。好きな機械なのでまだしばらく引退させたくない。
この機械、1B動かすつもりで買ったのが最初インストールできなくて、PMCに本体ごと持ち込んで対応してもらいました(ディスケット・ドライブの挿入検出ビットの立ち方が違っていた)。
ウィンドウズは未だに3.1のまま。用途がウェブとメールと作文だけなので、言われるほどには困りません。
増設したハードディスクに超漢字インストール済。でもグラフィックス・チップが認識されなくて色が16色しか出ない(これじゃ1Bと変んない)。あと1Bに較べて画面がある程度広くないと使いにくいことが判明。さらにいろいろあって、まだろくに使ってません。
1B/note−L
最初に買ったBTRON。1992年発売の超薄型ノート・マシン。僕はこれより魅力的なパーソナル・コンピュータを未だに見たことがありません。キーボードの刻印が消えるほど使いました。今も手の届くところに置いてあって、まれに開くことがあります。
スキャナ:NEC マルチリーダ300S2
ウィンドウズ3.1用のOCRソフトがこの機種のバンドル版でしか入手できなくなっていたのが選択理由。
マウスパッド:大辞林(松村明・三省堂編修所編著、三省堂、1988)
使用感良好。辞書としても使えて便利。この前には『JIS漢字字典』(芝野耕司編著、日本規格協会、1997)を使ってましたが、どうせなら使える本がいいと思って交換しました。
ひとに薦めるなら内田洋行のカッティングマット「きりっこ」(日経MACだかで「最高のマウスパッド」て書いてあった)。滑らない、汚れない。さらにカッティングマットとしても使える。3Mのマジックマットもいいけど、耐久性に難があるかも。
因みに、僕はマウスを主に左手で使っています。

ネットスケープ・コミュニケーター4.08(英語版)
4.04日本語版のSSLの証明書の期限切れでしょうがなくアップデート。最初ナビゲーターだけアップデートすればいいやと思ってたらメーラーが起動しなくなって焦った。
インターネット・エクスプローラー4.01
16ビット版はクズでした。重い、止まる、スタイルシート解釈が変、致命的にはディレクトリが表示できない。PPPソフトのみ使用。
WS_FTP LE 4.60
タダ。感謝。
WZエディタ3.0
いま出てる4.0はウィンドウズ3.1には対応していません。それ以前に3.0も肝腎のHTML拡張をしてないのですが、もう慣れちゃったので直接書いてます。主なタグは、かな漢字変換の辞書に登録してある(JISキーボードでのかな入力。例:「せせ」→「<P>」、「せせせ」→「</P>」、「りに」→「<LI>」、「くぬぬ」→「<H1></H1>」)。
ソフトの機能としては、フォルダ毎の文字コード指定とかは便利に使っています。

プロバイダ1:DTI
石橋をたたいて渡る、ちょっとブルジョアな感じのプロバイダ。混んでるアクセスポイントには設備増強が済むまで入会制限を行うので、基本的にビジーが発生しない。そのせいか、あちこちのユーザー満足度調査でけっこう上位に入っている(ヤフーの調査ではこないだザクソンに抜かれてたけど。そうね、これで値段がもう千円下がればね)。メールボックスの容量制限なし。セキュリティを重視してると言っていて、CGIが自由に使えなくて、アクセス・ログも見せてくれない。一方、ネットワーク・パフォーマンスやトラブル関連の情報はばんばんリリースしている。
プロバイダ2:アット・ニフティ
出入りしているフォーラムがあって抜けられない。インターネット接続には使ってませんが、緊急用の意味もあるといえばある。
インターウェイ・サービスはよくできてると思います。旅行中のメールチェックなんかに使ってます(ysk@ceres.dti.ne.jp宛のメールはぜんぶニフティのアドレスに転送してる)。電子メールをFAXに宛てて送るサービスもときどき重宝します。
去年の11月にインフォウェブと合体して、なぜか「ne.jp」が「com」になった。同時にCGI解禁になったけどまだ何も試してません。

住環境

 居室は和室の六畳間です。テレビ、ステレオ、電話もこっち。本棚と自転車(≒地震のとき倒れそうなもの)は板の間の六畳に置いてある。
 コンピュータや人間は畳の上に直置き。AV機器はLB組立戸棚に入れてあります。
 ……えー、「制作環境」という以上、「コンピュータ環境」だけだとおさまりが悪いかなと思って書いてみました。すみません。

HTMLの記述

 とりあえず、どんな環境でも読めるようにと思っています。
 スタイルシートを慎重に導入中。でもふだん自分ではスタイルシートも画像も切ってWWWを見てるんですが。

 サイト内のHTML文書はすべてHTML 4.0 Transitionalで書いてあります(そのうちStrictに移行するつもり)。ほとんどの文書はAnother HTML−lintでチェック済です(が、ちゃんと直してあるとは限らない)。
 文字コードはISO−2022−JP(いわゆるJIS)を使用。
 URL中のtilde「‾」を「%7E」と表記している場合がありますが、これはどっちでもいいのかもしれません。

 HTMLの書き方は、いい参考書がなかなか見つからなくて困りました。

 最初はいろんなページのソースを見たり、中村正三郎『インターネットを使いこなそう』(岩波ジュニア新書283、1997年1月)を読んで、大体のタグのふるまいは分った。
 しかし、タグの解説やHTMLの概論の本を探したら、どれもピンと来ない。むやみに初心者向けだったりわかったりできたり簡単だったり、ワンランク上だったり魅せたりパワフルだったりしなくても、要するに、タグの定義とサンプルが一通り書いてあって、「このタグはHTMLバージョンn.nで規定」「これはブラウザ△○□の独自タグ」という分類がありさえすれば、それは“使える本”だ。しかしそういうのはなぜか見当らない。不思議だ。ほとんどの本では独自拡張タグすら区別できない。
 結局、HTML記述の要点についてはウェブ上の資料がいちばん役に立ちました。

……と書いたのが一昨年の1月で(ということはつまりそれから公開まで1年かかっている)、その後ビレッジセンターの『正しいHTML4.0リファレンス&作法』(1998年3月)を発見して大喜びしました。
さらにHTML関連書籍の書評で『HTMLハンドブック 改訂第2版』(渡辺竜生、ソフトバンク、1998年10月)を知り、いまは主にこっちを使っています。これはすごくわかりやすい。基本的なHTMLの解説本を探してる人があれば、これを強くおすすめします。

 HTMLの“正しい記述”に拘泥すると、いろいろ気になることが出てきます。どうでもいいと思えばどうでもいいんだろうけど、しかし細かいことを気にしはじめたら本当にきりがない。“エノキダ君”がHTMLにこだわりだしたら、きっと死ぬまで公開できないと思います。

松永洋介 ysk@ceres.dti.ne.jp