リザルトカレンダー:4月

4月の経過
  1
映画「東映アニメフェア」『ベルベット・ゴールドマイン』
2
『催眠』
3
『コンタクト』「アカデミー賞授賞式・総集編」
4
花見見物(井の頭公園)
5
星の井探検、映画『遠い空の向こうに』
6 7
花見(相模女子大)
8
9
『王立宇宙軍』
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4月の感想

4月1日(土)
2000年 春 東映アニメフェア(新宿東映、13:00〜)
 『ワンピース』と『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』の二本立て。Tがタダ券持ってたのでNちゃんと3人で。2割ぐらいかな。さすがにトイ・ストーリー2にくらべると年齢層がひくい。
 『ワンピース』は、いかにも東映アニメーションぽい明るく健全な作品。アクションもギャグも楽しい。テレビのは見たことないけど、けっこういい感じでアニメになってるな。作画も安定してて、安心して気楽に見られた。
 『デジモン』は、去年の成功をうまく発展させて、またちがったタイプの作品に進化していた。より緻密になった現実描写とキャラクターのアニメーション、圧倒的な情報量とテンポ。これで一時間半とか続いたら体がもたないかもしれない。終ったあと「は〜っ」と溜息がもれる。
 デジタル空間の描写がさえまくり。いつもと変らぬ日常との落差がすばらしい。大人の知らないところで子どもたちがいのちがけで戦っているという構図では『ノーライフキング』(本のほう)よりずっとヤバイ。
 お話のクライマックスはカウントダウンものになっていて、いよいよもりあがる。しかしせまる危機がアレなのはちょっとすごい。敵は使徒っぽくて不気味で強くてよかった。
 主人公の太一が最初っから最後まで文句ばっかり言ってるのがじつに子どもっぽくてステキ。
 現実とのシンクロ率というか侵蝕率、きわめて高し。品川銀座勝鬨橋といえばゴジラ、渋谷に京都駅ビルといえばガメラだけど、これからしばらく、ウィンドウズの画面のむこうにデジモンが見えそう。
 衛星電話は現実に追い越されちゃったけど、「イリジウム」とは言ってないから、あれはインマルサットということにしよう(無理)。HTMLメールと外字の使用は大目にみよう(重箱の隅)。あと、コンピュータの起動画面でメモリが16MBしかなかった気がする(錯覚かも)。
 今回、『デジモン』は全篇デジタルでつくられていた。東映アニメーションのシステムは、劇場映画でなくテレビを前提した品質なのかな。美術やキャラクターの設計のおかげもあってか、あんまり気にならなかったけど、ちょっと解像度は不足ぎみ。ディズニーやジブリとは方向性がちがうということか。『ワンピース』はセルでつくられていた。
 それにしても、映画としてこれぐらいの完成度があれば、キャラクター設定とか商品展開とかをもっと綿密に計画すれば、トイ・ストーリーとかみたいに、テレビのシリーズなしでもいけるんじゃないだろうか。いやホントにそれぐらいおもしろかったしカッコよかった。興奮さめやらぬ感じ。ああ、いいものを見た。監督は細田守。おぼえたぞ。
 ああ、本当におもしろかった。思い出すだけで熱くなる。最高。
松永洋介 ysk@ceres.dti.ne.jp