リザルトカレンダー:1月

1月の経過
  1
『レオン[完全版]』「宇宙旅行は夢じゃない」『踊る大捜査線 THE MOVIE』
2
『ガメラ3 邪神覚醒』、高校二年の同窓会
3 4
こんぴらさん
5
『セブン』『ガメラ3 邪神覚醒』
6 7
高松へ香川県庁舎・香川県立体育館香川県歴史博物館サンポート高松
8
『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』
9
『死霊のはらわた』『死霊のはらわたII』『キャプテン・スーパーマーケット 死霊のはらわたIII サム・ライミ・ヴァージョン』
10 11
帰省復路、『ピーターパン[吹替版]』
12
さか田、東京国際フォーラム映画『リング0 〜バースデイ〜』
13 14
D宅、大将
15
岡上西町会どんど焼
16
『モスラ3 キングギドラ来襲』
17
『ゴジラVSスペースゴジラ』
18 19 20
鋸山・館山『石神伝説』
21 22
石原静子教授最終講義、大将
23
『コレクター』
24
パンフの打合せ
25
『フル・モンティ』
26 27 28
64DD
29
30
とり・みき展『ディープ・インパクト』
31
「アイヒマン裁判と現代」
 

1月の感想

1月1日(土)
『レオン[完全版]』(レンタル)
 先週初めて『レオン』を見て、何じゃこりゃと思ってたら、完全版でないと全然ダメという評判を聞いたので見てみた。なんだ、こっちはけっこういい映画じゃん。
 完全版でない“不完全版”(としか言いようがない)のほうはレオンがマチルダを好きなようには全然見えなかったので、どのへんが「純愛」なのかしらと思ってました。完全版なら「純愛」でも納得(カギカッコを取るほどには納得しないけど)。
 こうなるとあとは鉢植えに対する執着が謎。特別な秘話とかがないならまるごと削ってほしい。謎といえばゲイリー・オールドマンの人も不明だけど(放っといても先は長くない感じ)、この人がいないとお話が成り立ちませんね。
 それにしてもしかし、なんでここを削るかなあと思うような場面をばっさり切ったのは誰なのか。もしかして監督?
 ナタリー・ポートマンは『マーズ・アタック!』のがいちばん好きかも。エピソード1もメイキングではかわいく映ってたけど。
1月4日(火)
こんぴらさん
 自転車で。うちから土器川をさかのぼって、コトデンの線路をくぐって、こんぴら街道とぶつかるところ(満濃町四条、大きな鳥居さんの立ってるとこ)で右に折れる。30分で到着。
 石段を登るのがメンドーだったので、自転車のまま裏参道を行くことに。土産物屋とかの並んだ階段とは別に、境内の静かな木立の中を通る坂道があって、中腹の社務所のあたりまで行けるのである(ただしタクシーとか一般車輌は進入できない)。混雑や階段を避けてこっちを歩いてる人はぼちぼちいる。
 社務所からでもしかしけっこうな階段ではある。人出はまあまあ。
 初詣ということになるんだけど、家族の健康以外には何もお願いしませんでした。自分の中で、神社で何かお願いしようとかいう気持ちが年々薄れてる気がする。
 ここの長い石段の脇に、寄付した人の名前を刻んだ石がズラーっと並んでて、中に「かわぐちかいじ」と書いたのがある。尾道の川口石油の家族三人の連名で、ひとりだけひらがなで。昭和五十五年て何描いてた頃なんだろう(『アクター』以降しか読んでません)。
1月7日(金)
高松へ
 きょうは自転車で高松へ。
 額坂(がくさか)線で府中へ出る。予讃線の線路に並行してちょっとだけ旧11号線を走り、今の11号線をずーっと行って、年末で閉店したSATYのところから左へ入って栗林(りつりん)トンネルへ。トンネルを出たところでちょうど1時間。坂を下ればすぐ中心市街。ふだん新百合へ映画見に行くのと同じくらいで着いちゃった。
 中学生のころ高松へ映画見に行くとなったらけっこう一大事業だったのになあ。時刻表見て、映画と同じぐらい汽車賃がかかって、映画館は駅からだいぶ離れたアーケード街に点在してるので、てくてく歩いてって。お昼はセルフのうどんで、僕はいつも紺屋町のかな泉(いま高松市美術館が正面にある)で食べてました。
 今は高松にもワーナー・マイカル・シネマズができている。そのせいもあってか、老舗のライオンカンが閉館しちゃって、新式の屋内バッティング・センターになった。昔は洋画封切=ライオンカンという感じだったみたい。大昔はライオンを飼ってたそうで、商店街の名前(ライオン通)もそこから来てるそうだ。
香川県庁舎・香川県立体育館
 香川県民にばかけんちくのアンケートをとったら、きっと次点に選ばれるだろうと思うのが香川県庁舎。建築関係の本とか見てると、昭和30年代、丹下健三が今よりはるかにブイブイいわしてた時期に建てた代表作のひとつだと皆さん口をそろえている。でも実用面からみると、狭い・暗い・動きにくい・風通しが悪い、空調が効かないので夏にはオフィスに氷柱が運び込まれるという、ものすごい建物なんですな。
 昭和33年にできて、しかし手狭になったのと老朽化したという理由で現在新庁舎の建設が進行中。四月にはオープンする予定。ところがこれがまた何の因果か丹下健三の設計。
 コンペで選ばれたんだけど、この結果は県民感情にわだかまりを残すことになった。なんせ、コンペに丹下健三の事務所が参加するとわかった時点で、それが県議会で問題になったぐらいだ。しかし決定についても行政の手続き的には問題がないのでそのままになったらしい。
 新しいやつは、フジテレビと後楽園のホテルを混ぜて都庁のタワー部分のプロポーションに収めたようなビル(高さ113m、地上21階、事務室床面積3万3千m)。見た感じバランスとディテールはまとまってて、分らない譬えをすると、新しい300円のガンダムみたい。都庁はパーフェクトグレードか。
 県庁で配ってるパンフレットによると、
  1. 県及び県行政を象徴するにふさわしい風格を有する庁舎であること。
  2. 高い機能性を有し、行政需要の変化にも対応性の高い庁舎であること。
  3. 執務者の健康を考え、効率的で、適切な執務環境を備えた庁舎であること。
  4. 県民に親しまれ、かつ、利便性に富んだ庁舎であること。
  5. 省エネルギー等経済性と安全性を備えた庁舎であること。
  6. 周辺の環境と調和した庁舎であること。
……の6項目が県庁舎整備の基本理念だそうです。香川県の県行政を象徴って、古くて頭悪くて火の車な感じかな。省エネがどう安全性に結びつくのかは不明。
 ところで、香川県民にばかけんちくのアンケートをとったら、ダントツのブッチギリで香川県立体育館が選ばれると思う。
 この体育館は、まずバレーの試合は不可能だろうと思えるほど天井が低くて、狭くて、暗くて、窓がなくて、空調が効かないという、ヘレン・ケラーも真っ青の多重苦建築物。これも丹下健三の作。昭和39年竣工。
 外観が船の形をしてて、代々木の体育館のバリエーションを試したかった気分はわかる。でも体育館を屋外彫刻と取り違えてはいけない。
 表面はもちろんコンクリート打放しなんだけど、漏水があったか何かで今は屋根は明るい灰色の防水塗料で、その他の部分は薄い黄色(?)で汚く塗られている。
 受付で「建築に興味あって来たんですけど」と言えば、専門用語だけで書かれた構造設計の解説パンフレットがもらえます。
香川県歴史博物館
 去年の11月にオープンしたばっかりの新しい博物館。そういえば今までこういうのがなかったんだよね。大人400円。
 最初に入る総合展示室では、狩猟時代からの歴史を網羅的に展示してあります。
 実物や大型模型が豊富で、いろいろ即物的に見てわかるように工夫してある感じ。パネルは写真入りだったりして、説明文がたくさん書いてある。主要な展示物を解説した「れきはく瓦版」という一枚ものの印刷物もところどころに置いてある。説明の人も立っている。これは思ってたより情報量が多いぞ。
 展示室はだいたいの歴史区分ごとにブースに区切られていて、だんだん現代に近づいてくるようになってます。内容や雰囲気は江戸東京博物館と似てるかも。
 映像展示も多い。入口にあるのは地球誕生から現在までの香川県の歴史。去年見た葛飾の郷土博物館には宇宙誕生から現在までの葛飾区の歴史がわかる映像展示があったけど、こういうのをひとくちに歴史と言っていいものか。
 別フロアの部門展示室は、松平家歴史資料・水とくらし・空海・宗教文化・産業と技術の5分野。それぞれで別の企画をやっている。
 あんまり期待せずに行ったんですが、展示内容はかなりオッケー。流して見たつもりなのに、1時間半滞在してました。展示替えもガンガンやるそうなので、帰省したらまた行くことにしよう。
サンポート高松建設現場
 完成したら県内のばかけんちくの上位に躍り出るであろうと思われるのが「サンポート高松」のシンボルタワー。12年前に瀬戸大橋ができて宇高連絡船が廃止になって以来、ターミナルとしての機能があんまり期待されなくなった高松港/高松駅を再開発して、福岡かお台場みたいなことをやろうとしている。バブルというにも出遅れすぎ。誰も成功すると思ってないのに計画が進む不思議。
 プレファブの見学者向け施設に、この計画がいかにうまくいくと思われているかをアピールするパネルなんかが並べられている。パンフレットによると、基本コンセプトは「21世紀の城[新玉藻城]づくり」で、それは ……で、整備方針は ……だそうです。いまさら「四国の表玄関」なんて誰も思っちゃいないし誰も思わないよ。
 完成の暁には、いったい誰が「うまくいく」って言ったのかがわかるような資料を備えつけといてほしいと思います。
1月12日(水)
リング0 〜バースデイ〜(東宝本社8階試写室、18:30〜)
 さる筋からEちゃんが入手したマスコミ試写の券があったので見に行った。改築中の東京宝塚/スカラ座の向い、みゆき座と文芸座の入ってるビル。
 映画は、『リング』シリーズが好きな人は「なるほど」とポンと膝を叩いて納得するかもしれないし、納得しないかもしれない。しかし僕もEちゃんも、今までの作品を見てるかどうかには関係ないところで置き去りにされました。なんでああいう展開になるのか。既知外には感情移入できません。
 22日から二本立てで公開の予定ですが、「それでは続けてもう一本どうぞ」と言われてもちょっとしんどいナと思いました。しかも併映は『ISOLA 多重人格少女』。出来は知らないけど「多重人格少女」というだけで萎える。「主演の子は黒澤明の孫娘」ったってなあ。でももしこれが、主人公は役者になった“映画会社から黙殺された不遇の天才監督の孫娘”で、出る映画出る映画、比喩でなく“死ぬほど面白い映画”になって観客や関係者がどんどん死亡、それは恐怖の“クロサワ・ウイルス”の仕業だった! とかいう話だったらすげー話題になると思います。俺も話の種に見るかもしれない。
 それはともかく『リング0』、アレにくらべたら何倍もいい。というか比較すること自体が失礼。脚本もマァがんばって書いてるのはわかるし、映像はかなりよく撮れています。仲間由紀恵のアップが多すぎる気はするけど。
 後半に“伊豆の別荘”が出てくるんだけど、その周辺の林は実は蓼科(たてしな)の林で、去年の秋に仲間由紀恵なんかが来て、カメラが止まるたびにストーブにあたりながら撮影してたらしい。というわけで、サルはそのへんにいたのでした。
1月17日(月)
『ゴジラVSスペースゴジラ』(WOWOW)
 アレのあとではどんな映画もすばらしく見える。しかし世の中には、必ずしもそうとも言えない作品がある。
 公開当時、映画館を出て、いま見たものが信じられなくて、目の錯覚かと思って悩みました。その後、もしそれが錯覚じゃなかったらもっと恐ろしいので、ビデオで確認するのもためらわれた。
 しかしいつまでも怖がっていてもしょうがないので、3年後ぐらいに、酒で勢いをつけてから、友達といっしょに、レンタルビデオで借りて見た。記憶通りの最悪な作品だったのでほっと一安心。
 一連のシーンの中に昼と夜とが混在してたり(超低予算のゲテモノ映画だったらわかるけどさ)、国連軍の人が小惑星帯までちょっと行って帰ってきたり(作った人には距離と時間の概念がないらしい)、派手に火を噴いて壊れたコンピュータを「どうしてなんだ!」と言いながらハンダゴテで修理してる人とか(それはこっちのセリフ)、想像を絶する光景がつぎつぎと展開する。映画館では後半「スクリーンで何か動いてるなあ」と思ってぼーっと眺めていました。
 でも、これでも、これでさえ、『ゴジラ2000ミレニアム』(ゴジラ二百万)よりはマシであることを今回確認しました。うーむ、アレはとてつもない作品だ。
1月20日(木)
鋸山・館山
 きょうで18きっぷの使用期限が切れるので、適当な行き先を探して出かけることに。数日前から同行者を探してたけど、ヒマかつ物好きな人というのは見つからず、一人で行った。
 鋸山(のこぎりやま)は房総のわりと南のほう、東京湾フェリーの発着してる金谷(かなや)のところにある山で、垂直に切り立った断崖のてっぺんがギザギザになっていて、なるほど鋸山だなあというかたち。上に大仏があって、ロープウェイがかかってて、ちょっとした行楽地、という程度のことだけ知っていた。
 ほぼ快晴。町田から横浜千葉と回って浜金谷へ。左の窓から見える植物がだんだん南っぽくなってくる。ヒョロっと生えて、濃いィ緑でモコモコっと茂っている(植物の知識ありません)。
 さて浜金谷駅に着いてみたら、無休のはずのロープウェーが年間定期点検で17日から21日まで休みとある。ピンポイントでヒットしちゃった。あー、人をつれてこなくてよかった。
 駅前の食堂で玉子丼を食べて、すこし話を聞いて、ガイドマップをもらった。裏登山道というのがあって、ハイキングコースになっている。
 歩いてのぼりはじめると、ハイキングコースというものの、街歩き用の靴じゃ無理な程度にハード。斜面が急で、全体が岩山ですごくすべりやすい。「雨もしくは雨上がり=DEATH」って感じ。途中、悪ふざけ=DEATH、というポイントもいくつか。
 しばらくのぼったところに「頂上は日本寺という寺の境内なので拝観料大人600円を申し受けます。夜露死苦!」という意味の看板があった。聞いてないぞ。
 休まずのぼって30分たらずで到着。600円払って中へ。
 広い敷地に展開する岩と仏像のテーマパーク。悪くない。見晴しは宣伝文句にあるとおり最高。「地獄のぞき」は100mの絶壁とたよりない柵で迫力満点。磨崖仏の大仏もでかかった。
 ロープウェーは休みだけどぼちぼち人が歩いている。どうやって来たのかと思ったら、山の反対側(というか表側)から車で上がれる道があって、無料駐車場もあるのだった。
 山は100%自然の景観じゃなくて、昔から石切場だったのでこんな風景になっているらしい(いつから「鋸山」なのか? すくなくとも鋸が普及する前の名前じゃないな)。ロープウェーの駅のところに歴史資料室があって、休みで入れなかったので窓から双眼鏡でのぞいてパネルを読んだところでは、江戸時代から盛んになって、明治期には金谷地区の8割の人が石材関係で働くほどだった。石は横浜の岸壁なんかに使われたらしい。戦争のときには山を要塞にするというので一般の立入りができなくなって中断したりした。昭和のなかばに完全にすたれた。
 岩壁が風蝕でベコベコにへこんでるようすとか、種子島の南のほうで見た風景と似てる。そういえば種子島はやたら石屋の多いところだった。
 結局一時間半滞在。坂と階段ばっかりで足はもうガクガク。
 下りの途中、足がすべって「ここで転んで頭打っても誰も助けにきてくれないだろうな。PHSも通じないし」という考えが頭をよぎったけどセーフ。20分ちょい。
 まだ日が高いので、この機会に館山まで行ってみることに。
 鉄道は単線で、1時間に1本しかない。右の窓には浦賀水道ごしに富士山がきれいに見える。僕がいままで地上から見たなかでいちばんかっこいいアングル。このへんの高校生とか、毎日こんな富士山を見てるのか。いいな。
 風が強い。湾の上空を軍用ヘリコプターが数機ぐるぐる飛んでいて、護衛艦らしきものもいたので地図を見ると海自の航空基地がある。千葉県立安房博物館は閉館時刻で入れなかったので何をするでもなくテキトーに街を探検。青木繁の「海の幸」の題材はこのへんの海岸らしい。
 もっといい季節になったら自転車持ってまた来ようかな。
『石神伝説』第3巻(文藝春秋)
 きょう発売。サイン会に行くつもりなのでABCで買わねばならない(1巻のときは行って、2巻は平日で仕事があってアウトだった)。JRの駅の近くというとNくんの働いてる新宿ルミネ2の店しか知らないので東京から新宿へ回る。
 レジでもらった整理券は「0107」番だけど当日は先着順なので関係ないな。ついでに井上章一『愛の空間』(角川選書)購入。
 小田急で帰ろうと思って下へ行くと、JRの改札の前でIくんとHちゃんと、とK妹(初対面)が立ち話をしてるのに遭遇。ぐーぜーん。ふたりは帰ったのでIくんとHちゃんとでお茶。ぱそこんの話とかいろいろ。
 帰って『石神伝説』読んだら、みごとにぜんぜん終ってない。よしよし。
1月28日(金)
64DD
 10日に注文したのがきょう届いた。ランドネットのメンバーIDは93000番近く。初期出荷の10万台ははけたかな。
 箱に入ってるのは64DD本体、メモリー拡張パック、モデム、電話線、それから『巨人のドシン1(いち)』と『マリオアーティスト ペイントスタジオ』(マウスつき)。ネットワーク接続ソフトの入った「ランドネットディスク」の出荷が2月の末に延期になったのでモデムはしばらく使いようがない。
 さっそく合体させてみる。でかい。でかすぎる。64本体の容積がいきなり三倍ぐらいになる。同時に性能も三倍になる。ならない。64の愛嬌のあるデザインはぶちこわし。これでモデムが内蔵じゃないなんてどうかしてる。そして重い。片手で片付けることができない。何が入ってるんだ。DDの上面に刻んであるクネッとした溝(コントローラ端子4のすぐ下のところから左うしろまで)も謎。
 ペイントスタジオはMSXのペイント・ソフトが豪華になったみたいな感じ。アニメも作れる。そのうち届くはずの「キャプチャーカセット」を使えば、ビデオからのとりこみもできる。ポケットカメラにも対応してる。ネットワーク・サービスがはじまれば作品をメールで送ったりもできる、のかな。
 巨人のドシン1はパッケージまで凝りまくり。長く遊べそう。
 ところで、ランドネットから順次届くことになっている6本のソフトは、ハードウェアの台数とソフトの出荷数がイコールなので、たぶん中古が成立しない。『F−ZERO X エクスパンションキット』なんか、F−ZERO持ってない人はどうするんだ。
 いろいろ思うことはあるけど、まあとにかく買ってしまったので(まだお金払ってないけど)、しばらくはこれで遊ぶことになるでしょう。
追記:ランドネットからの「申込内容確認書」が本体の翌日に到着。何じゃそりゃ。
1月30日(日)
とり・みき展+サイン会+トークショー(ABC本店)
 存在は知ってたけど行くのははじめてなABC本店。店内を抜けて奥の展示スペースへ入る。入るときに、ネームなしの『石神伝説』の原稿のコピー、じゃなく、コマを原稿風に再構成したものをもらう。僕がもらったのは2巻の山田くんが熊野山中で黄泉の国へ行って真理ちゃんを助けるあたりのやつ。
 入ってすぐのところでは“予告ビデオ”の上映中。壁にはマンガの原稿やいろんなイラストの原画、カラー・白黒21枚づつ。それから部屋のまんなかのガラスケースには原田知世関係の同人誌とか、絶版になった単行本(大きい判の『愛のさかあがり』とか)、その他さまざまなグッズ。奥のほうではオジギビト関係のビデオ。ぼちぼち人が来てて、適当に見ている。
 特設売場でいままでの単行本を売っていたので、買いそびれてた『DAIHONYA』を買おうと思ったら、版元品切れ、「先日ルミネ2の店で放出したのが最後の在庫でした」とのこと。ショック。ただし、2の原作が完成していて、連載開始待ちなんだそうだ。そしてそれがはじまると同時に版元を変えて1巻が出るとのこと。だったら待ちましょう。
 売場の横に机があって、なんかファイルが並んでいる。見ると、なんと『石神伝説』の取材写真アルバムなのだった。自由に見られるようになっているので、片端から見ることにする。鹿島の写真はちょうど3巻で出てるところだ。市ヶ谷の自衛隊の地下壕の写真、創作かと思ってたら本当に「朱雀」とか「青龍」とかのお札があったので驚いた(2巻の187・188ページ)。まだ出てきてない諏訪は、一昨年の御柱に前宮本宮春宮秋宮、守矢さん家、それから御神渡、尖石(とがりいし)、それらしきポイントは全部ある。とにかくどこでも行ってどんどん写真撮ってきている。これがざっと30冊。大サービス。
 青森の岩木山の写真を見ていると、『石神伝説』の編集の人(子浜さんという、とてもよく似た編集者の人が2巻の「武蔵の章」に出てる)が「これはまだ使ってないところなんですよ」と横から教えてくれた。まさに3巻の直後のところだ。しばらく写真見ながら雑談させてもらって、えらいおもしろかった。
 そのうちサイン会がはじまって、みんな行列している。なぜ並ぶ。その間原画でも取材写真でも見てるほうがいいと思うんだけど。と思ったので行列が短くなるまでそうしていた。整理券の裏に名前を書いて、本といっしょに、ページを開く係の人に出す。
 御柱のとき神長官守矢史料館行って記帳したら数人前のところに「とり・みき」とあった話をしたら、サインの横に小さく御柱の絵を描いてくれた。わーい。
 いったん会場をしめてセッティングをしたあと、伊藤和典を迎えて『石神伝説』の取材ビデオ上映とトーク。平成ガメラとネタがかぶって争奪戦になった話とか、“バラダキ様=アラハバキ=土着の神”が暴れる話であるというポイントだけがおもしろいバランの話とか、『もののけ姫』のデイダラボッチの背中にトゲが生えてるのは歴史的な記憶の産物だとかいろいろ。
 とり・みき脚本の『XIII(サーティーン)』はぽしゃらずちゃんと作っていて、完成間近だそうな。それから伊藤和典脚本押井守監督のポーランドで戦車が走りながら大砲を撃つ実写新作は夏完成秋公開かな、とか。ビデオ上映、質疑応答も含めて2時間ちかく続いた。
 トークがはじまるとき、前の会社のKさんが入ってきたのを偶然みつけたので声をかけて、いっしょに見た(この前に偶然会ったのはテックス・エイヴリーのときだな)。帰り、渋谷までゴジラの話とかしながら歩く。正月にビデオで『セブン』見て見る気がなくなってた『ファイト・クラブ』はやっぱり見ることにした。
 東横線の階段下でKさんにさいならーと言ったところで偶然Sちゃんと会った。部屋をさがしてるんだそうだ。ゲームの話とかいろいろする。DDを買った(お金払ってないけど)話をしたら、そのサイトうちの会社で作ってるところだ、とのこと。かなり××な状況らしい。やっぱりなあ。いいサイトになることを祈る。
松永洋介 ysk@ceres.dti.ne.jp